給湯器の水道管の凍結防止は保温チューブと凍結防止帯におまかせ!

真冬に外気温が氷点下になった時、屋外にさらされている給湯器の水道管が凍結してお湯が流れなくなることがあります。これは冬場でもあまり気温がマイナスにならない地域で多い現象です。しかし、厳冬期を迎える前に屋外を点検して対策を行うことで凍結を防止することが出来ます。

そこで、今回は給湯器の水道管の凍結防止に役立つ保温チューブと凍結防止帯についてご紹介します。

外気温がマイナスになると給湯器の水道管はどうなるの?

基本的に給湯器の配管は断熱処理が施されていますが、水道管については冬場になかなか氷点下にならない地方ではむき出しの状態になっていることが多いです。ただし、1月から3月に寒気が日本の上空にやってくるとそういった地域の気温もマイナスになることがあり、雪国では当たり前のように行われている凍結対策が温暖な地域では行われていないので、日常生活にまで悪影響を及ぼすことがあります。

例えば、水道管の中にある水が外気温がマイナスになることで凍結し、蛇口をふさいで水が出なくなってしまうのです。そのような時に蛇口にお湯をかけて凍った箇所を溶かそうとする人がいますが、外気温が低すぎると水道管が破裂してしまう可能性があり危険です。

また、破裂しなくても溶かすまでに時間がかかることもあるので、水が凍るほど寒い時にこの作業を行うのは大変でしょう。しかも、シーズンを通して厳冬となると凍るたびに毎回この作業を行うことになるため、イヤになる人もいるのではないでしょうか。

そのため、お湯をかける手間を省き、危険を水道管が破裂するリスクを取り除くためにも保温チューブで事前に対策をすることが重要です。

保温チューブとは?

保温チューブは表皮部がポリエチレン樹脂、断熱部がポリエチレンフォームで出来ています。吸水性や断熱性、柔軟性や耐薬品性等があり、配管の保温や保冷の役割をして水道管の凍結や結露の防止に役立ちます。断熱部の素材はポリエチレンフォーム以外にも硬質ウレタンフォームやイソシアヌレートフォームなどが使われていることもあり、用途によって使い分けます。

なお、ポリエチレンフォームの連続使用配管温度はマイナス40度から60度となっているため、熱湯が通るような配管に設置するのは適していません。チューブには縦に切れ目が入っているため、水道管に取り付けるのも容易です。

またワンタッチテープが付いているものもあり、そのようなものを選ぶと施工が簡単にできます。配管にはサイズがあり、VP13の配管にはVP13用の保温チューブを巻きます。さらに、その上にVP25用の保温チューブを重ねます。

VP20の配管であれば、VP20用の保温チューブにVP40用の保温チューブを重ねます。

保温チューブの巻き方は?

保温チューブは簡単に水道管へ取り付けられるように縦に切れ目が入っており、取り付けたら外れないようにワンタッチテープで止めることも出来ます。しかし、これは配管が真っすぐなら問題ありませんが、配管が曲がっているとそのままかぶせてもチューブがたわんで切れ目を閉じることが出来ません。

そのため、チューブに少し加工が必要です。方法は、チューブのちょうど配管のカーブが当たる部分を少しカットします。配管やチューブの太さによってカットする部分の大きさが異なってきますので、チューブを配管のカーブに当てて少しずつ調整しながらカットしていきます。

そして、保温チューブが取り付けられない部分については保温テープを巻きましょう。保温テープは内側がスポンジ層になっているので、これが空気の層を作って保温してくれます。巻き方は、テープの横幅の半分くらいが重なるように巻いていきます。

ただし、保温テープは粘着タイプではありませんので、保温テープの上から粘着テープを貼って固定するのを忘れないようにしましょう。

保温チューブだけでは心配な時には?

保温チューブだけでは凍結防止対策に心許無いという場合は、凍結防止帯という配管用のヒーターを設置する方法があります。これを配管に直接巻き付け、凍結防止帯の上から保温チューブを巻くことで凍結を防止します。構造は電源コードと接続部、発熱帯、サーモスタットと端末部などから出来ているため、水道管の近くに電源が無いと使用できない点は注意が必要です。

設置は配管に沿って巻くだけですから、取り付けるのは非常に容易です。また、耐熱温度が105度の塩化ビニル樹脂がヒーターを覆っているので、水だけではなく温度が高めのお湯が通る配管にも使用できます。さらにサーモスタットが搭載されていることから、水道管の表面温度が3度まで下がると通電します。

そして、表面温度が10度に到達すると通電を止めます。そのため、配管の適切な温度管理が出来るだけではなく、通電を自動的に管理しているので省エネに繋がります。

ちなみに、このサーモスタットは性能が高く、5年もの使用にも耐えられます。なお、凍結防止帯は配管の長さに合わせて選べるので、適切な長さの物を設置しましょう。

凍結防止帯を取り付けるには?

凍結防止帯を取り付ける際はまず発熱帯を配管に沿わせ、端を結束バンドで固定しましょう。次にサーモスタットを配管にぴったりと沿わせ、その上から保温テープをテープ幅の半分が重なるように巻いていきます。巻く際は必ず下から巻いていきましょう。

上から巻くとテープのすき間から雨などが染みてしまう可能性があります。その上から保温チューブを巻き、電源コードを繋げます。なお、保温テープや保温チューブは地表に出ている部分だけではなく、地面の下の配管が凍る可能性がある深さまで設置します。

深さの目安は北海道で60センチから100センチ以上、長野県で60センチから80センチ、東京で20センチくらいとなります。

凍結防止帯を取り付ける時の注意点は?

特に注意をしなくてはいけないのは、ヒーターが重ならないように設置することです。ヒーター同士が接触すると設定温度以上に温度が上がってしまい、ヒーターが溶けてしまう可能性があります。逆にヒーターの感覚が開きすぎてしまうと、水道管が凍結してしまうかもしれません。

ヒーターが余った場合は無理に巻き付けようとせず、そのまま空中に垂らしておきます。空中に垂らした部分を断熱材などで覆ったりしないように気を付けましょう。サーモスタットは必ず水道管に直接くっつくように設置し、ヒーター部とともに保温テープで満遍なく覆います。

その際、サーモスタットとヒーター部が接触する配管は必ず同じ配管になるようにしましょう。サーモスタットの通電開始温度は3度、通電停止温度は10度となっているため、通電のテストを行う場合はサーモスタットを氷などで冷やします。

また、1本のヒーターを2本の配管にまたいで取り付けると適切な温度管理が出来ません。特に給湯管と給水管については、必ず別々のヒーターを取り付けましょう。

なお、水道管が屋外から屋内へ通っている場合は屋内には設置せず、屋外の配管に設置します。保温テープを巻く時は、水道管の太さやテープの巻き方によっては長さが足りなくなる場合があります。その際、足りない部分をそのまま放置するのではなく、テープを買い足してもれなく巻くようにしましょう。